【小説】京都府警あやかし課の事件簿 ２

こんにちはトロです。
前作「京都府警あやかし課の事件簿」が面白かったので、
続編「事件簿２」を買ってまいりました。

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では【京都府警あやかし課の事件簿 ２】のご紹介をしていきましょう。

【小説】京都府警あやかし課の事件簿

【小説】京都府警あやかし課の事件簿。あやかしいる所に彼らが現れる！

tryandgosf.com

2021.12.26

【京都府警あやかし課の事件簿 ２】

作者　天花寺さやか
価格　720円
PHP文芸文庫

天花寺さやか氏は
京都市生まれの京都育ちで、小説投稿サイト「エプリスタ」で発表した
「京都しんぶつ幻想記」が好評を博し、「神様×現代ファンタジー」部門急上昇でイチイを獲得。
同作品を加筆・改題した【京都府警あやかし課の事件簿】でデビュー。
本作は2作目になります。

１章　都ノ名宝、宇治二アリ
２章　嵐山天泣物語
３章　初めての宵山
４章　祇園祭の奇跡
終章

の5章構成になります、今回も【京都の描写を分かりやすく書いている】。

１章　都ノ名宝、宇治二アリ

喫茶店ちとせに今回の依頼人、聡志が来る。
薙刀を持った、月詠が家に現れた事から事件が起きる。
聡志が買った笛が鬼笛らしく、月詠は音色を聞きたいのだが、
聡志には、吹けない。だが、月詠は焦っていた。
「あいつ」に笛を取られる前に・・・。

今回出てきた、月詠がお気に入りキャラクターです。
昼間は、白猫の姿で夜になると本当の姿に戻ります。
1000年近く鬼笛をもう一度聞くために、現世に居続ける所も愛らしいです。

この話に出てくる、業平って人物も良いキャラをしていて、
面白い人物がどんどん出てきます。

２章　嵐山天泣物語

今回の依頼人、萌乃は僧侶に連れられて喫茶店にちとせに来店。
僧侶の話だと神泉苑の法成就池で身投げを保護してという。
萌乃の灰色オーラが普通の警察では対応できないとなったとの事。
同い年の大や上司の深津達には心を開かず返答も無しだったのだが、
塔太郎が受け持つとあっさり解決してしまう。
萌乃の態度に何かを胸騒ぎを抱く大であった。

今回は、嵐山が舞台の話になります。
東映撮影所・松竹撮影所がある太秦駅の先にある観光スポットでもあります。
桂川に掛かる渡月橋は、是非見ておきたいスポットです。

萌乃が事件のきっかけでもありますが、
人の思いはこんなにも力があるなんてと思ってしまう程です。

３章　初めての宵山

祇園祭の宵山に大と塔太郎が御神体のあいさつ回りをしていく。
京都の宵山は、人で賑わい大もワクワクしてしまう。
女人禁制の町会所もあり、大は塔太郎が戻ってくるまで待っていた。
その時、月詠が現れて・・・。

宵山とは、祇園祭のメインとなる山鉾巡行（7月17日・24日）の3日前・前々日・前日の総称で、いわば前夜祭のようなもの。
歩行者天国にもなって露店がいっぱい並ぶそうです。

この話は4章へと続いていきます。

４章　祇園祭の奇跡

宵山の見回りを続ける大達ですが、
そこに出産まじかの妊婦が大を頼ってくる。
「生まれる」と言い倒れてしまう妊婦に大は大慌て。
あやかしではない事件を大は解決する事ができるのでしょうか。

終章

法成橋に白いワンピース姿の女性を見つける大。
女性はするりと池を飛び込む際に大が止めようとするが・・・。
気が付くと知らない場所にいる大だったが、
「何だ、お前は？」と男の声が聞こえる。
大は、男の迫力にこたえる事が出来なくなっていた。

まとめ

新登場の月詠・聡志・業平などの個性は触れる者たちが登場し、
物語が飽きずに進んでいきます。
そして、仕事場に近かった嵐山も登場してワクワクさせてもらいました。

非日常部分と日常を合わせた作品
【京都府警あやかし課の事件簿】を皆さんも読んでみませんか？

ではまた～